投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 24 日 18:33:54:
09/24 17:05 元国王へ接触相次ぐ 政権の今後にらみ各国 外信40
【ローマ24日共同】一九七三年に無血クーデターで追放され、
現在はローマに住むアフガニスタンのザヒル・シャー元国王(86
)。米中枢同時テロをきっかけに、アフガニスタン・タリバン政権
の今後をにらんで各国当局者らが頻繁に接触、周辺がにわかに慌た
だしくなってきた。
二十三日にはアフガニスタン和平問題担当のベンドレル国連事務
総長特使と会談。米国やイタリアなどの当局者も緊密に連絡を取っ
ている。
元国王はローマ市北部に豪邸を構え、自宅の電話番号は公表せず
側近に囲まれてひっそりと暮らしていた。九九年六月にタリバンと
北部同盟の双方に「長老会議」招集を呼び掛けたが、タリバンに拒
否され、これまでは出番がなかった。
しかし、米中枢同時テロで事態は一変。ベンドレル特使との会談
で、元国王はアフガニスタンからテロ勢力を撃退し、和平復活に一
役買いたいと表明したとされる。
元国王は王位への「復権」の野心は打ち消しているが、同時テロ
発生後は「アフガニスタンはわたしの祖国。政治勢力とは今も接触
がある」と発言。ローマの消息筋は「リベラルだが復権には強い熱
意を抱いている」と指摘する。
米国のおぜん立てで、反タリバンの北部同盟関係者が近くローマ
を訪れて元国王と会談する見通し。男女同権を主張するなど米国に
も好意的に迎えられそうな元国王の言動は、高齢にもかかわらず一
気に政治色を帯びてきた。
(了) 010924 1704
[2001-09-24-17:05]