投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 24 日 18:24:32:
09/24 08:03 生物兵器テロを警戒 ワクチン備蓄に遅れ 外信06
【ワシントン23日共同】米中枢同時テロをきっかけに、生物兵
器を使った「バイオテロ」への懸念が高まっている。米国では、ワ
クチンの備蓄など対策強化を政府に求める専門家の声が高まり、英
国も対策を見直している。
予想される「兵器」は炭疽(たんそ)菌や天然痘ウイルスなど。
自然環境から材料を入手でき、製造に大規模な施設は不要。テロが
確認された時には被害は広がっており、細菌は増殖するので汚染の
除去は難しい。
米軍は、低空の飛行機や建物の上、自動車からの散布、地下鉄内
でまき散らすテロを想定。最悪の場合「死者数百万人」の試算もあ
るが、炭疽菌ワクチン製造の施設稼働に必要な米食品医薬品局の許
可が出るのが昨年、大幅に遅れ、軍のワクチン供給計画に狂いが生
じている。
二十四日発売の米誌タイムは、捜査当局が同時テロの容疑者の隠
れ家から農薬散布用飛行機の操縦・使用マニュアルを押収したと報
道。米政府はテロ組織が生物化学兵器の使用を計画している恐れが
あるとして、小型機の都市上空の飛行を禁じた。
ウサマ・ビンラディン氏のテロ訓練施設周辺で動物の死体が多数
確認されたとの一部報道も懸念を高めている。
生物兵器に詳しい米ラトガース大のレオナード・コール教授は「
感染した人自身が生物兵器となり、被害が広がる。ガスマスクの常
備や一般の医師への啓発などが急務だ」としている。
(了) 010924 0803
[2001-09-24-08:03]