投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 24 日 11:33:34:
【エルサレム海保真人】
イスラエルに対する自爆テロを繰り返してきたパレスチナのイスラム原理主義組織「ハマス」は22日、自爆攻撃を停止する用意があると明らかにした。米国で起きた同時多発テロを受け、攻撃続行がパレスチナ人全体の国際的イメージ悪化につながることを恐れたためとみられる。
ロイター通信などによると、ハマスの高官は「パレスチナ人のためを考慮し、イスラエルが挑発的な攻撃を続けない限り、当面、殉教作戦(自爆攻撃)は凍結されてもいい」と述べた。別の高官は「我々は国際的な現実を読み取り、決定を下す」と語り、今回の事件後に広まった反テロ・ムードに影響されていることを示唆した。
パレスチナ自治政府のアラファト議長は先週来、反イスラエル抵抗闘争を掲げるハマスなどパレスチナの各組織に停戦を強く求めてきたとされる。自治政府などは、イスラエル側が米テロ事件発生後、抵抗闘争を「テロリズム」と宣伝していることを特に警戒。このような情勢の中、ハマス内でも現時点での攻撃が得策でないと判断したとみられる。
ハマスは昨秋の衝突発生以来、軍事部門メンバーが12件以上の自爆テロで犯行声明を出している。
[毎日新聞9月23日] ( 2001-09-23-22:45 )