投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 23 日 21:58:40:
米中枢同時テロに対する米軍の報復行動に関連し防衛庁は二十三日、海上自衛隊の最新鋭イージス艦を含む護衛艦三隻、補給艦一隻の計四隻の艦隊を、二十七日にも佐世保基地(長崎県佐世保市)からインド洋に派遣する方針を固めた。
防衛庁設置法五条が定める「調査・研究」に基づく情報収集、警戒監視活動として中谷元・防衛庁長官が近く派遣命令を出す。艦隊は硫黄島からインド洋に向かう米空母「キティホーク」などと合流。事実上、空母護衛など米軍と密接に連携するとみられる。
米軍の軍事行動に伴う自衛隊の海外派遣は初めて。違憲とされる集団的自衛権の行使に抵触する恐れがあり、米軍等支援法案(仮称)が国会で審議される前の「見切り発車」との批判も出そうだ。
防衛庁によると、派遣艦隊の自衛艦はイージス艦(七、二五○トン)とヘリコプター三機搭載の護衛艦(五、二○○トン)、一機搭載の護衛艦(四、五五○トン)、補給艦(八、一五○トン)の編成。ヘリは大村基地(長崎県大村市)から派遣され、乗員は全体で九百人以上になる見込み。インド洋などで長期間の艦隊行動を想定している。
海自としては佐世保基地を出港する際も、大々的な見送りや式典などはしない方針。
二十七日から始まる臨時国会に、米軍を後方支援する米軍等支援法案が提出される見通しだが、法案が成立すれば、派遣の法的根拠が防衛庁設置法から新法に切り替わり、米艦艇への燃料補給なども実施される。