投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 23 日 18:16:38:
米国での同時多発テロで、イスラエル軍の諜報(ちょうほう)機関「アマン」もイラクが資金面や補給面で実行犯グループを支援していたとの見方を強めている。イラク当局は完全否定しているが、イラクの関与を疑う声は今後も消えそうにない。
軍事情報誌を発行する英国の「ジェーンズ・インフォメーション・グループ」によると、テロ計画の立案などで実際の指揮を取ったのは、レバノンのイスラム原理主義組織「ヒズボラ」の対外工作担当者イマド・ムグニエ氏と、「ウサマ・ビンラディン氏の後継者」とも言われるエジプト人のアイマン・ザワヒリ博士。
ムグニエ氏は密かにドイツを訪れ、待機中の工作員と接触していたらしい。ドイツの中心都市ハンブルグはテロ実行犯19人のうち、3人が渡米するまでの拠点の一つだと言われている。
また、イスラエル軍関係筋によると、最近2年間、イラクの諜報機関SSOの複数の工作員がアフガニスタンとの間を頻繁に行き来していたという。
こうした情報に基づき、「アマン」はテロ発生の6週間前、「前例のない大規模なテロが起こりそうだ」との警告を同盟諸国に発していたとされる。
ムグニエ氏は97年、イスラエルのエルアル航空機をテルアビブ上空で爆破させようとした疑いが持たれている。同氏を知るイスラエル人は「ムグニエは最高のテロ技術を持った天才だ。彼に比べたら、ビンラディンは子供みたいなものだ」と話しているという。
【和田 浩明】
[毎日新聞9月23日] ( 2001-09-23-18:06 )