投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 23 日 18:13:42:
09/23 14:56 タリバン弱体化を歓迎 親米政権は懸念、中国 外信42
共同
中国はアフガニスタンのタリバン政権が新疆ウイグル自治区など
での分離独立運動に影響を与えているとみており、米国の報復攻撃
による同政権の弱体化を歓迎する立場だ。
しかし、報復攻撃後、アフガニスタンに親米政権が誕生すること
には懸念を抱いており、大規模攻撃には慎重な姿勢を示している。
新疆では爆発事件などが起きるたびに少数民族による独立運動と
の関連が取りざたされ、自治区幹部も昨年「ごく少数の分裂派が局
地的に起こすテロや爆破、暴動が社会の安定に悪影響を与えている
」と認めた。
新疆のクチャ県では今年八月、独立派組織とみられるグループと
の銃撃戦で公安局長が射殺される事件が起きている。
中国外務省の朱邦造報道局長も十八日の会見で、タリバンと新疆
の独立運動の関係を尋ねられ「いかなる外国勢力であろうと、中国
の内政に干渉することに反対する」と強調した。
一方で「最大の懸念は米国がタリバン政権を壊滅させ、アフガニ
スタンに親米政権が生まれることだ」(中国筋)との声もある。国
境の西側で親米政権が誕生すれば、外交的に新たな緊張を強いられ
る恐れがあるからだ。
中国が報復攻撃について「明確な目標が必要」(朱邦造局長)な
どと慎重姿勢を示しているのは、こうした微妙な立場が背景にある
ためとみられる。(北京、共同=加藤靖志)
(了) 010923 1455
[2001-09-23-14:56]