アフガニスタン:反タリバン連合司令官のマスード将軍暗殺か〔毎日新聞〕

 ★阿修羅♪

[ フォローアップ ] [ フォローアップを投稿 ] [ ★阿修羅♪ 戦争・国際情勢 ]

投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 10 日 19:19:19:

【イスラマバード春日孝之】
アフガニスタンのイスラム原理主義勢力、タリバンと内戦を続ける「反タリバン連合」は9日、最高司令官のマスード将軍(49)が同日、同国北部ホジャバハウディンで、爆弾テロにより負傷したことを明らかにした。だが、ロシアのタス通信は10日、「将軍は搬送中に死亡した」と報じた。死亡説が事実なら、反タリバン連合の致命的な打撃となり、全土の9割を支配するタリバンが一気に大攻勢をかける可能性がある。タリバンの勢力拡大を懸念する周辺各国にも影響が広がるのは間違いない。
反タリバン連合によると、マスード将軍はジャーナリストを名乗る2人組のアラブ人と会見中に爆発物により負傷した。ビデオカメラに仕掛けられた爆弾が爆発したとみられ、将軍の側近1人が死亡した。2人は直ちに射殺された。2人の国籍など詳細は不明だが、アルジェリアから来たとの情報もある。
同連合によると、将軍は、隣国タジキスタンの首都ドゥシャンベに搬送された。現在、治療中で命に別条はないとしている。同連合の駐タジク臨時大使は「けがは軽傷で、意識があり、部隊の司令官らに命令を与えている」と語った。
しかし、タス通信はドゥシャンベの情報筋の話として「(マスード将軍が)搬送中に死亡したことを確認した」と報じた。また、AP通信などは将軍の親族の話として、将軍が爆発で頭部や手足などを負傷し、意識不明の重体で緊急手術を受けたと伝えた。
反タリバン連合は、たとえ死亡していたとしても、志気低下を招くような「死亡発表」は控えるとみられる。
一方、同連合の報道官は10日、事件にタリバンと、その保護下のイスラム原理主義過激派の黒幕とされるウサマ・ビン・ラディン氏が関与していると非難した。ウサマ氏はアラブ・イスラム世界の過激派勢力とネットワークを築いていると指摘され、アルジェリアの組織との関係も深い。
ドゥシャンベの国連関係者は10日、毎日新聞に対し「私がタリバン指導者なら、マスード暗殺と反タリバンの後方支援基地であるタジクの騒乱を画策するだろう」と語った。

◆マスード将軍

アフガタン少数派のタジク人。80年代に駐留していたソ連軍にゲリラ闘争を展開したことで知られ、ラバニ政権では国防相を務めた。劣勢の反タリバン連合のカリスマ指導者で、反タリバン闘争の中心的役割を果たしている。
[毎日新聞9月10日] ( 2001-09-10-19:00 )

このページの感想




フォローアップ:



★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。