アフガンは買いだめで食糧急騰、数百万人飢餓も〔読売新聞〕

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投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 22 日 00:55:12:

【イスラマバード21日=大内佐紀】
「米軍の攻撃に備えた買いだめで小麦の値が2日で3割も上がった」
「脱出しようとする人が、数少ないトラックやバスなどに殺到している」
米軍の攻撃の可能性が高まるアフガニスタンで、市民が逃げまどい、食糧事情が悪化していく状況が、同国に残った国連機関の現地スタッフから、イスラマバードの同僚に無線を通じて伝えられている。
世界食糧計画(WFP)イスラマバード事務所のハレド・マンスール報道官によると、アフガン南部の町カンダハルの現地スタッフから、「一般市民の10人に3人は町を捨てた」との報告が入った。もともと数少ないトラックが人々の移動に使われ、食糧の輸送も難しくなっているという。
首都カブールからは、タリバンが姿を消せば、「秩序が崩壊し、強盗や殺人が増えるかもしれない。シャッターを閉めた商店も増えている」と伝えられた。
北部マザリシャリフでは、17日に1キロ当たり約3万アフガニだった小麦の値段が、19日には約4万6000アフガニに急騰した。「人々が乏しい蓄えを買いだめに使うからだ」という。
WFPによると、アフガニスタン全人口の約4分の1にあたる推定550万人が食糧支援を必要としており、このうち約380万人を最初の支援対象にする方針だった。しかし、情勢が緊迫する中、国連は13日までに同国内で活動する外国人職員80人を全員パキスタンに避難させた。このため、人手やトラックが確保できなくなり、当面は支援対象を寡婦や子供など、最もぜい弱な約90万人にしぼらざるを得ないという。
だが、WFPがアフガニスタン国内に貯蔵する小麦は約1万5000トンで、数週間しかもたない見通しだ。「在庫が底をつく前に、支援食糧を運びこむルートが確保されないと、同国は飢餓状態に陥ることになる」とWFPでは危機感を募らせる。同国では、ただでさえ、4年前から干ばつが続き、市民が草やイナゴを食べる姿が目撃されていた。
国連食糧農業機関(FAO)も、軍事行動が始まれば、数百万人が飢餓に直面すると予測している。
(9月22日00:56)

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