投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 05 日 16:44:56:
これまで宗教的対話の促進を進めてきた団体、「ベツレヘム国際センター」総幹事のミトリ・ラヒブ氏は、ベツレヘムとベイトジャラ郊外でのイスラエル進駐による住民の苦渋の経験を伝え、特に子どもが大きな精神的外傷を受けていると報告している。
8月30日、イスラエル軍はベイトジャラにあるルーテル教会敷地から撤退し、9月1日、周辺にある学校が再開された。しかし教師らは、子どもたちに大きな恐怖の体験を見てとった。シャーキス少年(11)は、8月29日、銃撃戦が開始されたときに、自宅玄関の戸に銃弾が打ち込まれ、母親はジャーキス君はじめ兄弟に祈るようにひざまずかせたという。その瞬間、2発のミサイル弾が煙突と玄関先に落ち、家の全てのガラスが壊れた。幸い家族は全員無事だったが、子どもたちは大きな精神的傷を負った。
また同じ学校に通うアンジェリカさん(13)は、イスラエル軍に自宅を占拠され、その家が、周辺への攻撃の拠点となった。その後2日間、彼女を含め家族13人は一部屋に集められ、イスラエル軍の許可なしにトイレや食事も許されなかったという。
今回のイスラエル軍のベイトジャラへの進駐に対して、ベツレヘム国際センターは抗議のメールを、米国、ノルウェー、ドイツなどの教会や在外イスラエル大使館に送り、ベツレヘム周辺での戦闘と破壊行為の中止を呼びかけた。ラヒブ氏は教会を通した国連や欧州連合への働きかけは大きな結果をもたらしたと評価している。
ラヒブ氏はイスラエルによる占領地での行為が、どれだけパレスチナの普通の人々に危害を与えたかを、世界の教会や人々に分かってもらいたいと語っている。
今回、イスラエル軍を前に、「ここは教会であり、教会の尖塔から兵士は銃を撃つことはできない」と、タンクに銃口を定められても語ったカダー・ムサラム氏とルーテル教会のマニブ・ヨーナン監督の祈りの映像は世界中に送られた。ラヒブ氏は和解への教会の役割がこれまで以上に重要になると強調し、パレスチナ住民への祈りを求めた。
このページの感想 |