投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 21 日 18:56:41:
09/21 08:06 行き場なしラディン氏 チェチェンには基地か? 外信09
【カイロ20日共同】アフガニスタン・タリバン政権が二十日に
国外退去を呼び掛けた米中枢同時テロの最重要容疑者とされるウサ
マ・ビンラディン氏。退去勧告に従うかどうかは不明だが、同氏の
受け入れは「米国との全面対決」(アラブ外交筋)を意味し、新た
な保護国が現れる余地はなさそうだ。
エジプトやサウジアラビア、シリア、イランなど中東各国は今回
のテロを激しく非難。米国のテロ撲滅キャンペーンに協力姿勢を表
明しており、米国が事件の主犯と信じる同氏を受け入れる可能性は
ない。
かつてビンラディン氏を保護したスーダンも協力を表明。地域で
唯一テロを歓迎したのはイラクだが、十年以上に及ぶ国連経済制裁
がようやく緩和されつつある現状で、「米国や国際社会と正面対決
する余力はない」(在バグダッド消息筋)との見方が一般的だ。
中東以外では、ビンラディン氏が中央アジアのウズベキスタン周
辺や、ロシアのチェチェン共和国にネットワークを広げつつあるこ
とが分かっている。特にロシアの統制が及びにくいチェチェンでは
、同氏が資金援助する訓練基地の存在が浮かんでいる。
しかし、在ウズベキスタンの外交筋は「ウズベキスタンやタジキ
スタンは反タリバンの北部同盟を支援しており受け入れはない」と
指摘、「密入国しようにもアフガン北部とウズベキスタンは深い渓
谷に阻まれ無理だろう」という。
米国の徹底監視下でのチェチェンへの長距離移動も容易でなく、
アラブ外交筋は「ビンラディン氏はアフガン内にとどまり徹底抗戦
に臨むだろう。アフガン市民の巻き添えを防ぐには、イスラム圏で
のビンラディン氏の公正な裁判というのが最も安全な妥協案だ」と
話している。
(了) 010921 0805
[2001-09-21-08:06]