投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 21 日 11:54:14:
ブッシュ米大統領は日本時間21日午前10時、米議会で演説し、大統領直轄の軍事組織『本土安全保障局』を創設すると宣言した。情報を収集し、経済的手段を用い、グローバルなネットワークを駆使して、すべてのテロ組織を壊滅させるまで徹底的に戦うと強調。アフガニスタンの実効支配勢力タリバンに対し、◇ビンラディン氏を筆頭とするテロ集団の関係者を米国当局に引き渡す◇不当に収監されている外国人をすべて解放する◇テロ組織、その支持組織を破壊◇米国の訓練キャンプへのアクセスを認める――という要求を突き付けた。
「タリバンは直ちに行動をせよ」。ブッシュ大統領は、ビンラディン氏の組織「アルカイダ」がテロを実行した証拠を握っていると発表。イスラム教そのものは平和的な宗教と前置きし、「タリバンの行為はアラーの名を汚している」と非難し、「敵はイスラム教ではなく、アラブ人でもない。テロリストとそれを支援する組織だ」と訴えた。
大統領は、「タリバン政権の発足以来、アフガニスタンの国民は虐げられてきた。
米国は悲劇の中にあるアフガニスタン国民を、これまで支援してきた」と述べ、アフガニスタン国民には罪がないとの考えを示し、これまで数々の非人間的な行為を繰り返してきたタリバンを強い調子で非難した。
「これは交渉の対象になるものではない。これは湾岸戦争やコソボ空爆とは違う。単なる報復活動ではない。テロリストから資金を奪う。テロリストを追い詰める。これに協力しない国には容赦しない」と強い調子で訴えた。
大統領の演説には訪米中のブレア英首相も立ち会った。大統領は事件後、宗教や人種の違いを超えていかに一致団結してきたかを強調。また、議会でも共和党と民主党の違いを超えて、復興と報復活動に向けた事柄を迅速に可決されたことに謝意を示した。