投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 20 日 20:30:50:
09/20 16:12 ビンラディン組織を厳戒 イスラエル、特攻も想定 外信83
【エルサレム20日共同=船津靖】イスラエル治安当局は、米国
と並んでイスラエルが米中枢同時テロの首謀者とされるウサマ・ビ
ンラディン氏の攻撃目標になる可能性があるとみて、同氏の組織の
パレスチナ自治区への浸透阻止に全力を挙げ、新たなテロ攻撃への
警戒を強めている。
イスラエル紙ハーレツによると、ビンラディン氏の組織内で、昨
年九月に再燃したパレスチナ人のインティファーダ(反イスラエル
闘争)を「十分に支援できていない」との批判が出たとの情報があ
る。
イスラエル治安当局はビンラディン氏の対イスラエル攻撃に向け
た動機づけは強まっていると分析。ヘルツェリヤ学際センターの対
テロ専門家ヨラム・シュウェイツァー氏も「イスラエルは依然とし
て標的だ」と断言する。
イスラエル紙エルサレム・ポストによると、今年七月にアフガニ
スタン国内でビンラディン氏の顧問と会ったジャーナリストは「米
国とイスラエルの施設に対する攻撃が数週間以内に実施される」と
聞かされたという。
イスラエル治安当局は昨年八月までの数カ月間に、ビンラディン
氏の支援を受けたとされるイスラム過激派メンバー五人以上を逮捕
。今年四月にもパレスチナ自治区ガザ地区でパレスチナ人弁護士を
逮捕した。
ハーレツによると、主犯格はガザの難民キャンプ出身で、一九九
七年からアフガニスタンで軍事訓練を受けたナビル・ウカル被告(
28)。翌年にガザに戻り、英国やヨルダンのビンラディン氏関係
者から電子メールで指令を受け、組織の細胞づくりに励んでいた。
イスラエル軍情報局幹部は「ビンラディンは対イスラエル攻撃の
ための自治区浸透をはっとするような手段で今後も必ず試みる」と
警戒を強めている。
軍参謀本部筋は、イスラム過激派による航空機乗っ取りや領空侵
犯、テルアビブの高層ビルへの特攻攻撃といった事態は「想定済み
だった」と語る。だが、米中枢同時テロを受け、テロ防止対策を練
り直す作業を始めたという。
(了) 010920 1611
[2001-09-20-16:12]