投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 20 日 20:25:12:
09/20 09:29 タリバン政権に動揺広がる オマル師に距離置く幹部 外信41
【ワシントン19日共同】米政府筋は十九日、米中枢同時テロに
対する米軍の報復作戦の準備が進んでいることを受けて、ウサマ・
ビンラディン氏をかくまっているアフガニスタンのタリバン政権の
中堅幹部らにオマル師と距離を置くなど、動揺が広がっていること
を明らかにした。
米政府当局者も「タリバンの組織の分裂の可能性を示す重要な兆
候がある」と認めた。タリバン政権の動揺ぶりは今週に入り米情報
機関などが確認した。
同筋によると、前線の各部隊の司令官クラスの中堅幹部らの多く
が「米軍の大規模攻撃」を予想して疑心暗鬼になり(1)パキスタ
ン政府や国際機関の知人らに連絡をとり米国の反応を盛んに聞き出
そうとしている(2)オマル師らタリバン中枢と距離を置いて身の
安全を確保しようとしている―という。
タリバンの戦闘員は部隊からの大規模な離脱こそ起こしていない
ものの「最初の爆弾が落ちた段階で、一斉に戦線離脱を始める可能
性がある」(政府筋)。
タリバンの総兵力は五万から十万人。オマル師を中心とした数人
のグループが政策決定をしているが、徐々にサウジアラビア出身の
ビンラディン氏が連れてきたアラブ系の原理主義者が同師に影響力
を強め始めている。
このため一九九四年夏のタリバンの勢力拡大前後から同師を支え
てきたアフガニスタン出身者の幹部の間で不満も強まっていたとい
う。
(了) 010920 0928
[2001-09-20-09:29]