投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 19 日 18:52:31:
09/19 16:57 特殊部隊が作戦のカギ 上空から拠点に集中降下 外信97
【ワシントン19日共同】ブッシュ米政権が米中枢同時テロの主
要容疑者と名指ししたウサマ・ビンラディン氏と、同氏をかくまう
アフガニスタンへの作戦行動は、国家間で戦う従来型の戦争とは大
きく異なり、陸軍特殊部隊による奇襲攻撃が成否のカギとなりそう
だ。
ラムズフェルド国防長官は十八日の会見で「テロとの戦いは、あ
らゆる能力を使わなければならない」と指摘。特に「特殊作戦」が
重要との認識を示した。
米軍は潜伏先を特定すれば、特殊部隊の「デルタフォース」「グ
リーンベレー」をヘリや落下傘で上空から拠点に集中投下、短時間
で掃討するとみられる。
国境を越えて移動、潜伏するテロ相手であることに加え「アフガ
ニスタンには(攻撃するに足る)重要施設がない」(国防長官)現
実も特殊作戦を後押ししている。
国家間の戦争では、敵国の戦闘意思を屈服させるために軍事基地
や政府関係機関、重要インフラを破壊するのが通常だが、アフガニ
スタンの場合は効果が極めて薄い上、市民を巻き込めばイスラム社
会の反米感情がさらに拡大する恐れもある。
十九日付の米紙ワシントン・ポストはパキスタン国内の反発を懸
念し、米軍は同国への配備を最小限にする方向だと報じている。特
殊部隊を投入する場合、近海の米軍艦船から奇襲直前にヘリでパキ
スタンに移動し、アフガニスタンに攻め入る案も検討されている。
ただ、特殊部隊の奇襲作戦はビンラディン氏の居場所特定が前提
となる。失敗した場合に米兵が死傷する可能性も否定できない。こ
のため通常戦争に準拠し、巡航ミサイル攻撃や空爆で「見せしめ」
の攻撃を仕掛けてから特殊部隊を投入することも予想される。
(了) 010919 1656
[2001-09-19-16:57]