投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 19 日 14:58:30:
米連邦捜査局(FBI)が米中枢同時テロとの関連を捜査している新種のコンピューターウイルス「W32.Nimda」に、山梨学院大(甲府市)などのホームページ(HP)や共同通信社(東京)、中日新聞社(名古屋市)のコンピューターなどが感染した疑いがあることが十九日、分かった。
コンピューターウイルスを監視している経済産業省の外郭団体「情報処理振興事業協会」によると、ほかにも十−二十件のHPが被害に遭っているという。
ウイルス対策などが専門の会社「バガボンド」(東京)によると、少なくとも二十五の大学や企業などが感染。同ウイルスに感染したHPを開いただけで感染し、感染すると勝手に電子メールを送信して他人のパソコンにも感染させるため、国内での被害はまだ広がりそうだという。
同ウイルスの発生は十八日、米司法長官がテロ事件の捜査状況を説明する記者会見の中で発生が確認されたとして警戒を呼び掛けた。同長官は「テロとの関連があるとの証拠はない」としているが、FBIはテロ事件を起こしたグループや類似のテロ・反米組織が混乱に乗じて攻撃を仕掛けた可能性もあるとみて関連を捜査している。
山梨学院大によると、HPは十九日午前九時前、職員が出勤して大学のHPを立ち上げると、不正なプログラムがダウンロードされ、パソコンが正常に機能しなくなった。同大学は、学外からHPへのアクセスを遮断するとともに、学内のネットワークの使用を全面的に停止、被害範囲の確認を急いでいる。
また、中日新聞社によると、十八日深夜、同社の制作系のコンピューターの一部に同ウイルスの汚染が確認された。新聞の制作に問題はないという。
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マイクロソフト社のインターネット接続サービス「MSN」が、コンピューターの新種ウイルスに感染したことが十九日分かった。