投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 19 日 14:56:50:
【ワシントン18日=前田徹】
米中枢同時テロでニューヨークの世界貿易センタービルに最初に突入したハイジャック機を操縦していたテロ犯、モハメド・アタ容疑者(三三)が今年初めに欧州でイラク情報機関のトップと接触していたことが、米政府筋により明らかにされた。
今回の同時テロはイスラム原理主義者、ウサマ・ビンラーディン氏とテロ組織「アルカイダ」の犯行とみられているがイラクの影が具体的に浮上したのは初めて。
アタ容疑者がイラク情報機関員と接触したという話は最初、米CBSテレビが報じたものだが、その後、CNNのほかロイター通信が米情報機関員の話として確認した。それによると、アタ容疑者は今年の早い段階に欧州の都市でイラク情報機関の長官と接触していた。しかし、欧州の街の名前や接触した具体的な背景については一切、明らかにされなかった。
また、イラク情報員との接触を確認した米情報機関員は「必ずしもイラクが事件の背後にいるとはいえず、捜査中だ」と話したという。
アタ容疑者は、これまでの捜査で同時テロに加わった十九人のテロ犯のリーダー格と判明しており、事件直前に米国に来る前にはドイツ・ハンブルクにもアジトを持っていたことがわかっている。ドイツでは事件発生後、そのアジトの捜索が行われ、関係者も逮捕されている。
一九九三年にあった世界貿易センタービル爆破テロで、主犯として捕まったラムジ・ユセフ受刑者(禁固二百四十年)はビンラーディン氏の「アルカイダ」構成員というだけでなく、イラク情報員だったとみられ、このテロでもイラク関与が強く示唆されていた。