投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 19 日 10:59:49:
【ワシントン吉田弘之】
米国の複数のメディアは18日、同時多発テロでニューヨークの世界貿易センタービルに激突した航空機をハイジャックした容疑者が今年初め、欧州でイラク情報部員と接触していたと報じた。イラクが直接、今回のテロ事件に関与していたかどうかは不明だが、米捜査当局は事件とイラクを結ぶ有力な情報として注目している模様だ。
ラムズフェルド国防長官は同日の記者会見で、事件の「首謀者」ウサマ・ビンラディン氏をかくまうタリバン政権だけでなく、テロ組織を支援する他の国も軍事報復の対象になり得るとしており、イラクの関与が明確になれば、対イラク武力行使の可能性も出ている。
CNNテレビの報道などによると、イラク情報部員と接触していたのは、世界貿易センタービルに突っ込んだボストン発ロサンゼルス行きアメリカン航空11便をハイジャックしたモハメド・アタ容疑者(33)。同容疑者はフロリダ州の飛行訓練学校で民間航空機のシュミレーション訓練を受けていた。
米情報当局は、同容疑者が欧州のどの国でイラク情報部員と接触していたのかなど、詳細については明らかにしていない。この報道についてフライシャー大統領報道官は、「調べてみる」とだけ答えた。
一方、ラムズフェルド長官は会見で、ビンラディン氏が率いる組織「アルカイダ」について「(複数の)政府が、支援している」と述べ、今回の事件に複数の反米国家が関与している可能性を強く示唆した。しかし具体的証拠については明言を避けた。
[毎日新聞9月19日] ( 2001-09-19-11:01 )