投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 18 日 22:20:37:
パレスチナ自治政府のアラファト議長は18日、米国の反テロ国際包囲網に参加する意向を明らかにした。早くから全面協力を申し出ているイスラエルのシャロン首相は自治政府が「反テロ」の側に入ることに反対している。米国はビンラディン氏への報復攻撃にアラブ諸国支持をとりつけるため、イスラエルの参加が表に出ることには及び腰で、双方に不協和音が生じている。
アラファト議長はガザで18日、「我々ができることなら何でも協力する用意があり、テロを終わらせるための国際包囲網に参加することを、米国に通告した」と語った。
シャロン首相は米国での同時多発テロの後、アラファト議長を「イスラエルにとってのビンラディン」と呼び、17日夜のテレビ会見では、自治政府が米国の反テロ包囲網に含まれるはずがないと語った。もし含まれれば「イスラエルは非常に困難な状態に置かれる」と警戒を示した。
一方、イスラエル放送は18日、パウエル米国務長官がカタールのテレビ局に「軍事行動がある場合は米国以外の参加もありうるが、イスラエルが参加することはない」と語ったと報じた。イスラエルは「反テロ戦争」でも、湾岸戦争時のように多国籍軍からはずされることを意味する。
シャロン首相はこれまで、シリアやイランは「テロにかかわっている国」として反テロ包囲網から排除されるべきだと繰り返し語ってきた。しかし、パウエル国務長官はアラブ・イスラム諸国の広い支持をとりつけようとしており、逆にイスラエルの参加には明確な態度を表明していない。
17日のイスラエルのマーリブ紙は、「米国務長官はイスラエルの反テロ包囲網参加は微妙で、難しい問題だという態度を示しており、イスラエル政府は気分を害している」と報じた。(22:07)