投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 17 日 18:24:59:
09/17 08:06 被災地の健康被害に懸念 米厚生省などが対策強化 外信07
【ワシントン16日共同】米中枢同時テロ事件で被害を受けたニ
ューヨークの世界貿易センタービル周辺では、膨大ながれき、粉じ
んなどが原因で衛生状態が悪化、作業に当たる救助隊や負傷者に感
染症などの健康被害が懸念されるようになってきた。
米厚生省は十六日までに、感染症対策の専門チーム三十五人を現
地に派遣、二十四時間の警戒態勢を敷いた。
連邦緊急事態管理局(FEMA)も、破傷風の予防注射五万本を
ニューヨークに送るなど、新たな被害の防止に乗り出し、米環境保
護局(EPA)も現場周辺での発がん性物質のアスベストなどの濃
度の監視を始めた。
FEMAによると、崩壊した貿易センターの二つのタワーからの
がれきは推定約四十五万トンで、これが細かい粉じんの発生源にな
っている。
FEMAのボーマン長官は、細かいちりの粒子が、呼吸器や循環
器に病気を持つ人の症状を悪化させたり、アスベストや鉛の大気汚
染を招くことに懸念を表明。厚生省も「大気中の細かいちりによる
呼吸器病やアレルギー反応が心配される」としている。
EPAによると、被災地周辺で目立った汚染は観測されていない
が、FEMAは今後、実際にがれきの処理に当たる陸軍と協力して
、適切な処理や汚染監視のための計画を策定する。
(了) 010917 0805
[2001-09-17-08:06]
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