投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 16 日 18:34:20:
09/16 16:05 タリバン政権と一体化 中央アジアの武装勢力 外信46
【モスクワ15日共同】米中枢同時テロの中心人物とみられてい
るウサマ・ビンラディン氏は、中央アジアのイスラム武装組織やロ
シア・チェチェン共和国を支援しているとされ、これら地域のイス
ラム過激派は、アフガニスタンのタリバン政権と事実上一体化して
いる。
米国の軍事報復によってはこれら組織が活動を活発化させ、ロシ
アにとり地政学上の要衝である中央アジア全体の情勢が流動化する
危険性もはらむ。プーチン政権は慎重な対応を迫られそうだ。
十四日付のロシア紙独立新聞は、ウズベキスタンの反政府武装勢
力「ウズベキスタン・イスラム運動」が今回の同時テロに関与した
と報じた。一九九九年にキルギスで日本人技師拉致(らち)事件を
起こした組織だ。
地元関係筋によると、この組織は現在、アフガニスタン領内で反
タリバン政権の「北部同盟」に対する戦闘に参加している。日本人
拉致事件の主犯格とされるナマンゴニ野戦司令官は最近、ビンラデ
ィン氏の片腕としてタリバン政権の要職に就いたと伝えられ、組織
の境界はあいまいだ。
またロシア連邦軍に執拗(しつよう)な抵抗を続けるチェチェン
武装勢力は、タリバン政権と相互に「国家主権」を承認している。
アラブ出身の雇い兵もビンラディン氏の資金支援でアフガンで軍
事訓練を受け、チェチェンでの戦闘に加わっているとされ、ロシア
は常にタリバンの動向に神経をとがらせている。
(了) 010916 1604
[2001-09-16-16:05]
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