ペレス外相とアラファト議長と電話会談、決裂〔朝日新聞〕

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投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 8 月 29 日 22:36:25:

イスラエル軍のヨルダン川西岸のベイトジャラ侵攻から2日目の29日、パレスチナ側からエルサレム南部ギロへの迫撃砲攻撃は続き、イスラエル軍は侵攻地域を広げる気配を見せている。ペレス外相は28日夜、パレスチナ自治政府のアラファト議長と2度にわたって電話で会談したが、双方とも相手が攻撃を止めるよう求めて決裂した。その中で西岸、ガザ全域で暴力が噴き出している。
シャロン首相は、ベイトジャラからの撤退を求める国際的な圧力に抗して、銃撃がやむまで軍の占拠を続ける強硬姿勢をとっている。軍事行動にもかかわらず、28日夜は西岸からギロに激しい銃撃とともに迫撃砲攻撃が始まり、29日も昼間に3発の迫撃弾が着弾した。
イスラエル放送によると、ペレス外相は28日夜、アラファト議長と2度にわたって電話で話し、ギロに対する攻撃中止を求めた。最初議長は努力することを約束したが、ペレス氏が攻撃停止を明言するよう求めたのを拒否し、逆にイスラエル側に夜明けまでの撤退を要求した。ペレス外相は暴力が完全に収まるまで撤退しないと主張。話し合いは決裂した。
6月に米国が仲介し、双方が合意しながら崩壊した停戦実施をめぐる堂々巡りの議論が、ベイトジャラ撤退を巡っても繰り返されている。
ベイトジャラからギロへの銃撃は14日にもあり、イスラエルが侵攻態勢をとったが、アラファト議長の命令で攻撃は止まった。今回は27日にイスラエル軍がパレスチナ解放人民戦線(PFLP)のアブアリ・ムスタファ議長を武装ヘリコプターで暗殺した後、その反発として、攻撃が始まった。議長が攻撃停止を命じれば、逆に民衆の強い反発を買う。
一方で、イスラエル軍の侵攻・占拠が、パレスチナ側の攻撃を挑発する悪循環も始まっている。ベイトジャラのイスラエル軍への攻撃もやまず、同軍は28日深夜から隣接するアイダ難民キャンプに3両の戦車を入れて、武装勢力の攻撃拠点となっている住宅を占拠した。一方、ガザ自治区南部のラファでも29日未明、武装勢力からの攻撃後、イスラエル軍の戦車12両が自治区に侵攻し、住宅を占拠し、南北の主要道路を分断する動きに出ている。(21:47)



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