投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 12 日 20:02:43:
【エルサレム12日=当間敏雄】
パレスチナ自治区からの情報によると、イスラエル軍は12日未明、ヨルダン川西岸の自治区ジェニン中心部と近隣のタムーン、アラベに戦車やブルドーザーなどを投入して侵攻、「テロのセンター」と見なした警察施設や民家などを破壊した。侵攻時にパレスチナ側と激しい銃撃戦となり、11歳の少女やイスラム原理主義組織ハマスの活動家らパレスチナ人7人が死亡した。
ジェニンと、その近隣の2つの村は、パレスチナ自治政府が治安権を握る「完全自治区」。侵攻は、9日の自爆テロへの報復で、軍当局は今後、同地域から自爆テロ犯が出るのを阻止するためとしている。軍は同日朝までに「完全自治区」の周辺部に撤退した。
西岸北部の重要都市ジェニンへの侵攻は先月14日以来となった。イスラエル軍は国際的非難を招いた先月末の西岸ベイトジャラ進駐作戦以来、「完全自治区」への本格的な侵攻作戦を控えてきたが、今月9日、同国北部などで自爆テロが連続して発生したのを機にジェニンを戦車部隊で包囲し、中心部への侵攻の機会をうかがっていた。
米国で11日発生した同時多発テロを機に「反テロ」の国際世論が高まるのを見越して、作戦実施に踏み切った可能性が高い。
ジャマル・シャティ自治政府評議会議員(ジェニン在住)は、「イスラエルは米国で発生した事件の陰に隠れて、ジェニンを攻撃し、パレスチナ人に対する残虐な犯罪行為を行っている」と非難した。
(9月12日19:20)
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