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運輸業界の不正を内部告発したことで、26年以上も会社から仕事を与えられず、昇格もなかったとして、富山県の男性が29日、勤務先の「トナミ運輸」(富山県高岡市、南義弘社長)を相手取り、慰謝料など総額4800万円の損害賠償を求める訴訟を富山地裁に起こす。告発後に異動となった職場は一人勤務で同僚との接触はなく、毎日読書や草刈りをするだけで過ごしたという。
男性は、高岡市吉久1丁目の串岡弘昭さん(55)。
準備している訴状などによると、串岡さんは70年にトナミ運輸に入社。岐阜営業所員当時の74年、同社を含む大手運輸数社が違法カルテルを結び、不当な利益を上げていると公正取引委員会に内部告発した。
串岡さんはその後、神奈川県の営業所や東京本部を経て、75年10月に富山県内の同社教育研修所に異動となり、現在まで研修所勤務が続いている。
与えられた仕事は周辺の草を刈ったり、近くの営業所まで社内便を取りにいったりする程度。ほかの社員との接触もほとんどなく、毎日、午前8時半から午後5時半まで読書をして過ごすという。
73年に26歳で主任補になって以来、昇格もない。大卒の同期入社で現在も在籍している6人のうち、串岡さんと労働組合幹部を除く4人は管理職になっており、試算ではこの間の給料格差は少なくても3370万円になるという。
串岡さんは、会社のこうした扱いは「隔離と監禁」に等しく、平等取り扱い義務や人格尊重義務などに違反すると主張している。
串岡さんは妻とその両親、子ども2人の家族があり、「子どもが自立するまでは」と耐えてきた。だが、子どもが社会人になり、自身も定年まで残り5年となったことで、「自分が被った苦痛と処遇の回復を会社側に求めたい」と、提訴を決意したという。
トナミ運輸の岸田紘一人事部長は、串岡さんの処遇についての朝日新聞の取材に対し、「今の段階では、コメントは控えさせていただきたい」と話した。
同社は貨物自動車運送業を営み、年商約1000億円。従業員数は約5600人。
(06:29)
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★こういう会社が結構あると思います。
妻がいて子供もいるという従業員であれば、雪印食品みたいな悪事を行っていてもなかなか告発なんか出来ないでしょうね。