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(宮城/河北新報/7月2日)
仙台文書公開訴訟 検察の裏金づくり指摘。 仙台高検、地検が1998年度の調査活動費(調活費)関係文書の一部を黒塗りにして明らかにしないのは不当だとして、仙台市民オンブズマン(斎藤拓生代表)が非開示決定の取り消しを求めた訴訟で、オンブズマンは1日、調活費流用の手口などを具体的に明らかにした前大阪高検公安部長の三井環被告(58)=収賄罪などで起訴=の陳述書を地裁に提出した。
オンブズマンは同日、仙台高検管内の元副検事の陳述書も合わせて提出し、三井被告とともに証人申請した。2日には仙台地検の訴訟の口頭弁論、8日には仙台高検の訴訟の口頭弁論が予定されており、地裁による証人の採否についての判断が注目される。
三井被告はこれまで、調活費の流用問題を外部に告発しようとしていたことが分かっているが、司法の場で本格的に取り上げられる可能性が出てきた。
関係者によると三井被告は陳述書で、自らの経験を基に架空の情報提供者に謝礼を支払ったことにするなどの裏金づくりの方法を具体的に説明。プールされた裏金は、高検検事長、地検検事正らが遊興費や飲食費に使う場合が多いと指摘している。その仕組みについては、高検や地検などによる違いはないと強調している。
元副検事の陳述書は、仙台高検の事務官当時、上司に指示されて領収書の偽造などを行ったという内容。オンブズマンは、当時の文書のひな型や封筒などを「物証」として、陳述書に添付した。
オンブズマンは5月20日、仙台高検を相手にした訴訟の口頭弁論で、三井被告の証人申請を行う方針を明らかにし、採否の判断材料になる陳述書の作成を三井被告らに要請していた。三井被告は大阪拘置所に拘置中のため、弁護団が被告に接見して聞き取ったという。
オンブズマンは「調活費の実態解明のために地裁には三井被告らを証人としてぜひ採用してほしい」と話している。