★阿修羅♪ ★阿修羅♪ |
|
次へ | 前へ |
(秋田06月30日河北新報)秋田製錬硫酸流出 パッキング劣化か
事故は28日午後6時10分ごろ確認されたが、秋田製錬が消防などに通報したのは午後7時25分だった。29日の秋田製錬の記者会見では、「通報が遅いのは事故を隠す意図があったのでは」と記者団から厳しい質問が飛んだ。岡田社長は「そのつもりはなかった。軽微なもので、バルブを閉めれば収まると思っていた」と見通しの甘さを認めた。市消防本部の佐藤正敏消防長も「遅れの原因を追及する必要はある」と話している。
-----------------------------------------------------
秋田市飯島の秋田製錬(岡田駿社長)の飯島製錬所で劇物「発煙硫酸」が流出した事故で、秋田県と秋田市は29日、それぞれ立ち入り検査を行った。
この日の検査は、秋田製錬側からの事故経過の聞き取りと現場のタンク周辺の確認が中心。市環境保全課と県環境政策課は、製錬側に公害防止協定に基づき7月1日午前中までに文書で事故経過を報告するよう求めた。1日には市消防本部と秋田臨港署が合同調査を予定しており、原因究明が本格化する。
これまでの調べで、流出原因はタンクとバルブをつなぐパッキングの劣化とみられる。秋田製錬は29日の記者会見で、パッキングはステンレス製の保温カバーに覆われており、始業時と終業時の目視点検では、外部から見えない構造と説明した。
パッキングは1997年11月の交換以降は点検しておらず、製錬側は「十数年耐えられると認識していた」という。点検態勢については「原因を正確に把握した後に改めたい」と答えるにとどまった。
また、発煙硫酸が化学反応を起こして霧状に立ち込めた無水硫酸(SO3)で、のどを痛め病院で診察を受けたのは、県医務薬事課の調べで、車で工場近くを通りかかった男児(3つ)や報道関係者ら計7人となった。