★阿修羅♪ ★阿修羅♪ |
|
次へ | 前へ |
特別養護老人ホーム建設をめぐり、国の補助金約3億6千万円を不正受給したとして、さいたま地検は14日、前東京都福祉局長で都社会福祉事業団理事長の神藤信之(61)、西東京市の社会福祉法人・西原樹林会理事長・野口ノブ子(66)の両容疑者ら5人を補助金適正化法違反容疑で逮捕した。神藤前局長は元都議の塚原浩司被告(44)=あっせん収賄罪で起訴=の依頼で部下に不正な指示をしたとされ、さいたま地検は塚原元都議についても調べを進める。
神藤前局長は容疑を否認している。
他に逮捕されたのは西原樹林会顧問・小田桐秀治(63)▽特養ホーム建設を請け負った建設会社荒井組=3月に破産=社長・荒井秀敏(54)▽同社元従業員・斎藤多市(68)の3容疑者。
西原樹林会は00年4月、西東京市に特養ホーム「青い鳥」を開設した。
調べでは、神藤前局長を除く4人は99年3月〜00年1月、野口理事長が約4億円を持っているように装った金融機関のニセ残高証明書を都に提出し、西原樹林会設立の許可を得た疑い。
さらに、残高証明書の偽造が発覚し、都が「青い鳥」への補助金申請手続きを止めると、今度は荒井組が用意した見せ金計約3億6千万円を野口理事長らが借金して工面したように装い、うその事業計画書を提出して国の補助金約3億6千万円を受給した疑い。
こうした手続きが行われた当時、神藤前局長は都高齢者施策推進室長で、西原樹林会の不正を知りながら、塚原元都議らの依頼に基づいて部下に手続きを進めるよう指示したとされる。
西原樹林会は施設建設費として国と都から計約6億7700万円の補助金を得た。さいたま地検は野口理事長と塚原元都議らの間で金銭の授受がなかったかどうかや、塚原元都議の働きかけ以外に神藤前局長が野口理事長に協力した理由がなかったか調べるとみられる。
(21:16)