04/12 22:56 成田空港駅で電車から出火 ゲリラ事件とみて捜査 社会160
共同
十二日午後六時四十分ごろ、千葉県成田市の成田空港内にある京
成成田空港駅で、到着後間もない西馬込発成田空港行き特急電車(
八両編成)の連結部から出火した。火は駅員らがすぐに消し止めた
。乗客のほとんどが降りた後で、けが人はなかった。
出火場所と、別の連結部の計二カ所から発火装置とみられる不審
物が見つかり、同県警公安三課などは、十八日の成田空港暫定滑走
路オープンに反対する過激派によるゲリラ事件とみて捜査を始めた
。
調べでは、電車は午後六時三十五分に成田空港駅に到着。折り返
して同四十分に上野行きの特急として発車する予定だった。
不審物は、発火したものがセカンドバッグのようなもの。もう一
個は箱形で発火しなかった。
事件当時、現場近くにいた清掃作業員の男性(47)は「連結部
近くで、ゴムが焦げるようなにおいが立ち込めてきた。車内に残っ
ていた十人ほどの乗客がハンカチを口に当て、改札口の方へ駆け上
がって行った。車掌が『危ないので早く外に出てください』と呼び
掛けていた」と話した。
京成電鉄によると、上り線一本が部分運休。上下線計十本が最大
で十一分遅れ、約九百人に影響した。
成田空港内でのゲリラ事件は一九九九年十二月二十六日以来。こ
の時は、京成線の成田空港駅と東成田駅に到着した電車二本と、J
R成田駅を出た直後の快速電車からほぼ同時に出火。連結部などか
ら発火装置が見つかり、革労協が犯行声明を出した。
(了) 020412 2256
[2002-04-12-22:56]