03/29 17:48 情報見返りに250万円 公安調査官がオウム信者に 社会100
共同
オウム真理教(アレフに改称)の荒木浩広報部長は二十九日、東
京都世田谷区の教団施設で記者会見し、兵庫県の在家の女性信者が
、教団情報提供の見返りとして、公安調査庁の調査官から一年半に
わたり計約二百五十万円を受け取っていたと発表した。
教団によると、一九九九年四月、公安調査庁の女性調査官と会い
始めた。調査官は七月、電話料金が払えなくなった信者に対し「よ
ろしければ立て替えましょうか」と八千円を提供。信者は代わりに
教義などを記した本を渡したという。
調査官はその後も、家賃や水道費などの生活費のほか、消費者金
融の借金完済のため約百万円を援助。渡した金額は一年半で計約二
百五十万円に上った。
信者は教団大阪施設で週三回行われていた勉強会の教義や説法を
書き留めたノートを渡していた。この間、大阪までの交通費計約三
十万円やセミナー七回分の代金計約三十五万円も調査官が払ってい
たという。
信者は一九九二年ごろ入信、調査官は兵庫公安調査事務所の三十
歳代の女性とみられる。
荒木部長は「違法な調査活動に対し、悪質なものは法的措置も検
討したい」と話している。
(了) 020329 1748
[2002-03-29-17:48]