件名:《ESPIO!》 NEC大森義夫に台湾工作資金!
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《公安情報 ESPIO!》
■ NEC大森義夫に台湾工作資金! Vol.113 03/24/02
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前号で紹介した台湾国家安全局による秘密工作資金問題。その日
本側対象者の一人が元北部方面総監志方俊之であることはすでに指
摘した。
残念ながら今のところ、その余の者について詳細は不明である。
すなわち、「内閣情報調査室長、公共(ママ)調査庁及警視庁部長」
と記事に記載されている面々である。
http://tw.news.yahoo.com/2002/03/21/polity/twdaily/3135235.html
といっても、まったく想像がつかないわけではない。むしろ以下
のとおり、一部は紛れもなく明らかである。
3月22日付け産経新聞朝刊では、この秘密工作資金が「94年
に当時の李登輝総統の承認のもとに作られた」とあるほか、「96
年の台湾海峡危機にも機能し」たとされている。つまり、少なくと
も94年から96年ころまで基金が存在したことについて、疑いは
ない。
当該工作は96年以降も継続されている可能性が高いが、とりあ
えず、この期間に絞って対象となり得る日本側「情報機関」の幹部
名を検討すれば次の通りである
まず、94年から96年ころの内閣情報調査室長と言えば、言う
までもなく日本電気常務取締役・大森義夫である。大森は93年3
月から97年3月までの間、内調室長の要職にあった。
つまり、大森がメンバーの一員であったことは、報道に照らして
100%明らかである。
97年5月17日の朝日新聞朝刊で大森は、たとえば次のように
答え、同じく工作対象者であった橋本龍太郎の信頼が篤かったこと
も披露している。
「報告方法について勉強になったのは、実は久米宏さんです。首
相執務室に入り、最初に何を言うか、去り際に何を言うか。久米さ
んが『ニュースは分かりやすさと面白さだ』と言ってますが、それ
をならって首相の知的好奇心を刺激する情報を分かりやすく、と心
掛けました」
「橋本首相も上着を着ず腕まくりで、控室まで迎えに来たり、退
出のときは肩をたたいたりしてくれました。総理と役人というより
、商社の課長と部下というビジネスマンの世界に近くなったような
気がしましたね」
「(外国の情報機関とのつながりはありますか?)ええ。米国や
中国、韓国とも・・・。あまり報道されなかったが、橋本首相は首
相として初めてCIA長官に会いました。事前に『政治的リスクは
ありますが、会いますか』と聞きましたが、『もちろん』と言って
ました」
大森はどこぞかの記事で「情報マンにとって一番大切な資質は秘
密を守ること」などと述べていたような気がする。が、その割に本
人は、「秘密でない」とでも思っているのか、あちこちでインタビ
ューに答えている。その大森の文献としては、たとえば次のような
ものがある。
・ 前内調室長インタビュー「首相官邸が青ざめた日」―台湾海峡
で戦火も?宮沢、細川、羽田、村山、橋本の歴代首相に仕えた情報
戦(「THIS IS 読売、1997年8月、P142から149)
・ 「危機管理途上国 日本」(大森義夫、PHP研究所、200
0年)
このうち前者については現役時代に目を通した記憶があるものの
詳細は忘れてしまった。しかし、今回の報道内容と併せて読めば、
かなり参考となりそうだ。その著書と併せて要チェックで%A