日本列島は南東にわずかに移動――国土地理院と海上保安庁は28日、来月1日から日本の地図と海図の緯度・経度表示を、国際標準に合わせると発表した。
日本ではこれまで、明治時代に確立した「日本測地系」に基づいて表示してきたが、GPS(全地球測位システム)に基づく「世界測地系」とは、ずれがあった。新たな表示では、日本列島が400-500メートル程度、南東にずれるという。例えば東京都港区の麻布台は現在、北緯35度39分17.5秒、東経139度44分40.5秒なのが、度と分は同じだが、北緯が29.2秒に、東経が28.9秒となる。今後発売される地図にも反映される予定。