【ワシントン19日=館林牧子】
米MSNBCテレビは19日、ボーイング747型ジャンボ機の翼の幅とほぼ同じ大きさの小惑星が、今月上旬、地球から46万3000キロ・メートルの地点を通過していたと報じた。
今年1月にも、小惑星が約83万キロ・メートルまで接近したばかり。今回は、月までの距離約38万キロ・メートルとあまり変わらず、これほど地球に接近した例は極めて珍しい。「2002EM7」と命名されたこの小惑星は、幅50―100メートル。6500万年前の恐竜絶滅に関係するとされる小惑星に比べれば10分の1以下の幅だが、地球に衝突すれば核爆弾が爆発したのと同じほどの威力があると見られる。小さいことに加え、太陽に面した方向から来たため発見されにくく、結果的には“突然の来襲”。今月8日に接近したにもかかわらず、その4日後まで存在を突き止められなかったという。
(3月20日13:57)