02/28 18:20 鳥取県が地震断層調査へ 将来の発生想定に活用 社会237
共同
二○○○年の鳥取県西部地震を起こした地震断層の規模や性質を
明らかにし、今後の防災計画に役立てようと、鳥取県が三月から三
年間の計画で県西部の地下構造調査に乗り出すことが二十八日、決
まった。
調査対象は、同県日野町から米子市にかけての震源断層と、弓ケ
浜半島(同県境港市・米子市)から島根県美保関町までの地盤構造
。全長約四十五キロの大規模な調査になる。
鳥取大工学部の西田良平教授(地震学)によると、断層の構造や
、断層が動くきっかけに関係があるといわれる地下の水の分布が明
らかになれば、今後発生する地震の規模や地域を想定することがで
きるという。
調査では、地表に衝撃を与える起振車で微小な揺れを起こし、地
殻・地盤内で反射する地震波を測定して地下の構造を探るほか、地
中の磁気と電気を測定して、水の存在を示す電気抵抗の低い場所を
探査する。
また、鳥取県西部地震で、震源から約四十キロ離れながら最大の
震度6を観測した境港市周辺に揺れを増幅する地盤構造があるかど
うかも調べる。
同市はこの地盤構造の解明で、よりきめ細かい防災対策が可能に
なると期待している。
(了) 020228 1820
[2002-02-28-18:20]