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伊那谷断層に大地震の可能性
M7.7〜8級 30年で7%
調査委
全国の活断層を調べている国の地震調査委員会(委員長・津村建四朗日本気象協会顧問)は十日、長野県南部の伊那
谷断層帯で三十年以内にマグニチュード(M)7・7−8・0程度の大地震が起きる可能性は最大7%で「地震が発生
する可能性が高いグループの活断層」とする評価をまとめた。既に評価した二十一カ所の断層帯の中で三番目に高い確
率だ。
伊那谷断層帯は、長さ約四十九キロの境界断層(駒ケ根市−平谷村)と、約五十七キロの前縁断層(辰野町−飯田
市)の二つに分かれる。長さから推定して境界断層はM7・7程度、前縁断層はM7・8程度の地震を起こす可能性が
あるとされた。
掘削調査などから、最大級の地震を繰り返す「平均活動間隔」は、境界断層が三千−一万二千年、前縁断層が四千−
二万年と推定された。
これらを基に地震の発生確率を計算すると、境界断層では三十年以内に0−7%、五十年以内に0−10%、百年以
内に0−20%となった。前縁断層は、それぞれ0−6%、0−10%と0−20%。両断層で同時に地震が起きると
規模はM8・0程度になるとした。
六千四百人以上の死者を出した一九九五年の阪神大震災を起こした兵庫県南部地震の場合、同じ手法で計算すると直
前の発生確率は三十年以内が0・4−8%だった。同委員会では「いつ起きても不思議ではないという心構えは必要」
としている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20020711/mng_____sya_____009.shtml