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高地のスイスで異例の猛暑 冷房なく臨時休校相次ぐ
【ジュネーブ21日共同】スイスは六月後半、各地で連日三○―
三五度の気温を記録、アルプスの国としては異例の猛暑に見舞われ
ている。一部のオフィスビルを除き、冷房が備わっていないため、
臨時休校する学校が相次ぎ、暑さで農家の子豚が死ぬケースもあっ
た。
スイス紙などによると、チューリヒ空港では二十日、三三・五度
に達し、六月としては過去最高の三二・○度を更新するなど、各地
で最高気温を記録した。このため「規則は存在するが、めったに適
用されない」という「猛暑休校」が相次ぐ事態となった。
「猛暑休校」は、地元教育委員会が独自に適用基準を設定してい
る。例えば北部のバーゼルでは、午前八時半の時点で気温が二一度
以上、湿度が70%以上なら臨時休校。チューリヒでは、午前中に
二七度を超えれば、その日の試験を中止するといった具合だ。
中部のルツェルン州では、農家が飼っていた生後十二週間の子豚
九十匹が暑さで発生したふん尿の有毒ガスにより死んだ。農家が異
変に気付いて飼育舎に駆け込んだとき、気温は三八度に達していた
という。
(了)
[2002-06-22-11:36]