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■科学 太陽の恵みが脅威に変わるとき
地球上の生物は太陽エネルギーなくして生きられない、と小学校の先生から聞かされたものだ。だが太陽は時折、気まぐれで危険な面も見せる。太陽系に向かって大量の放射線を送り出すのだ。
先週、全米天文学会の会合の席で、スタンフォード大学の研究者たちは、次の「大量放出」を予測するのに役立ちそうな新事実を明らかにした。
昨年は史上最大規模の放出が観測された。地球への影響はなかったものの、直撃を受けていれば、オーロラの発生はもちろん、停電や通信のマヒといった事態が起きていたかもしれない。放射線の影響で、子供の先天性障害が増えた可能性もある。確率はきわめて低いとはいえ、もっと大規模な放出が起きれば、地球上の生物への影響もより深刻になるだろう。
大量放出が起きる仕組みを明らかにするため、同大学の天文学者たちは10年分のデータを収集し、映像化した。
太陽にも地球と同じように北極と南極があるが、太陽では11年ごとに両極が入れ替わる。黒点から両極へ伸びる巨大な磁力の輪が、てこの働きをして両極を逆にするのだ。太陽の活動が再びピークに達する10年後には、同じような大量放出が起きると、科学者たちはみている。
さらに、ダートマス大学の研究者によると、太陽の磁場は10万年周期で変わり、地球の気候変動と呼応している。これを聞いたブッシュ米大統領が、地球温暖化を太陽のせいにしなければいいけれど。