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二十世紀後半に急激に上昇した日本の気温は、今後さらに加速して上がり続ける―。気象庁は一日に刊行した「20世紀の日本の気候」で、世界を上回る勢いで進む日本の温暖化を過去千年間の観測データで示した。
二十世紀の百年間で世界全体の年平均気温は約○・七度上昇したが、同庁が一九○一年から観測条件の変化が少ない国内の観測点を選んで気温変化をまとめたところ、日本の上昇幅は約一・○度と大きく上回っていた。
特に大都市の上昇幅は中小都市の二倍以上と大きく、東京は百年間で三・○度も上昇。都市部の緑地減少、人口集中などによる「ヒートアイランド現象」の影響が色濃く表れた。
気候の変化は一九七○年後半以降の夏に目立っており、各地で最高気温が三五度を超える「極端に暑い日」が増加しているほか、二五度以上の「熱帯夜」の日数が年十日前後も増えた地域もあった。
同庁は「日本を含む北半球の中・高緯度地域は、地球温暖化の影響で今後世界で最も激しく気温が上がる」とみており、約七十年後の一月の気候を「平均気温が二・○度以上上昇し、日本海側では雪より雨が降りやすくなる」と予測している。