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地球の温暖化が原因で、ヒマラヤなどアジアを中心に、氷河が急速に縮小していることを、米地質調査所と米航空宇宙局(NASA)のグループが人工衛星画像の解析で突き止めた。
研究グループは29日、データをワシントンで開かれた全米地球物理学連合の学会で発表。「氷河の縮小はインドや中国などの水資源に大きな影響を与える」と警告した。
この研究は、日本も観測やデータ解析に協力している国際的な氷河観測プロジェクトの一環。2000年以降に撮影された衛星画像と過去の航空写真や地図などを比較した結果、世界の氷河のほとんどは、地球の平均気温が上昇するにつれて縮小していた。
縮小は特にヒマラヤ周辺で目立ち、インド最大の氷河とされるガンゴトリ氷河の先端は、過去100年間で1キロ以上も後退。ブータンなどにあるその他の氷河の周辺には、氷河の氷が解けてできる湖が、過去数十年の間に次々と形成されていた。
グループによると、ガンジス、インダス両河川の水の1%、中国西部などアジアの一部では水資源の10%が氷河から供給されており、今後、温暖化が進んで氷河がさらに縮小すれば、アジアの多くの人々に水不足の影響が及ぶことになるという。(共同)