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天気に影響を与える微生物が雲の中に? 英国で検証へ
2002.05.28
Web posted at: 03:32 JST
- CNN
ロンドン――英イーストロンドン大学の研究チームは、大気中に浮遊している微生物が雲の成長を促し、天気に影響を与えているのではないか、という仮説を検証するため観測を近く始めることになった。
チームはブルース・モフェット博士ら微生物の専門家。飛行機に搭載した「竜巻雲捕獲装置」と呼ばれる新しい装置を使い、雲の中の水分を採取、微生物の有無などを分析する。雲の成長に、何らかの生態系がかかわっていないかどうかを調べるわけだ。
計画では、1年半かけて全英の高地上空で観測を行うが、試験的にオックスフォード上空の低い積雲の中で水分を採取してみたところ、アンモニア酸化菌など微生物が見つかった。研究予算13万ポンド(2360万円)は、英貿易産業省自然環境研究委員会が出す。
モフェット博士は「我々の目標は、微生物の活動が天気や気候に影響を与えている証拠を見つけること。微生物が動き回ったり、繁殖したりするために雲や雨を起こす――つまり、微生物が天気をコントロールしている証拠が見つかれば面白い」と話している。
今回の研究は、大気中の口蹄疫ウイルスの挙動研究にも役立つのではないかと期待されている。