★阿修羅♪ ★阿修羅♪ |
|
次へ | 前へ |
活断層のデジタルマップ発売へ 全国の研究者協力し完成
将来地震を起こす可能性がある活断層がどこにあるか
を、2万5000分の1の地図に表示したデジタルマッ
プが、全国の活断層研究者の協力で完成、23日から全
国の書店で発売されることになった。これまで全国版の
活断層地図は、縮尺20万分の1しかなかった。今回の
地図では、道路などとの位置関係が判別でき、防災対策
などへの活用が期待されている。
「活断層詳細デジタルマップ」(東大出版会、2万
円)。DVD2枚に収録されており、見たい地域を選ん
でクリックすると、街路地図の上に活断層が通っている
場所が赤線で表示される。活断層の通る場所を地質図や
土地利用図など他のデジタル地図と重ね合わせることも
できる。活断層の数は、確実に判断できたものに絞った
ために、従来の全国版地図「新編・日本の活断層」の2
000の約3分の2に減った。
大地震では活断層上の建物が大きな被害を受ける可能
性が高く、99年に起きたトルコや台湾の地震でも、大きな被害がでた。このため防災対策
に活用するには細かな地図が必要だとして、中田高広島大教授、今泉俊文山梨大教授ら全国
の研究者15人がワーキンググループを結成。3年がかりで空中写真の判読や現地調査、デ
ジタル化を進めてきた。
2万5000分の1の活断層地図は、国土地理院が「都市圏活断層図」として順次、発行
している。ただ、東京や大阪など大都市圏が中心で、全国の10分の1の面積にとどまって
いる。政府の地震調査委員会では、全国の主な活断層帯98を選んで地震発生危険度を調べ
ている。デジタル地図は、これらの主要断層を網羅している。
中田教授は「どの建物が活断層の上にあるのか道路との位置関係から判断できるようにな
っているので、土地利用や防災に役立ててほしい。新しいデータを随時取り込み、改訂版も
出したい」と話している。(17:25)
http://www.asahi.com/national/update/0520/021.html