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「第2の地球」求めて――NASAが探査を加速
2002.05.20
Web posted at: 13:18 JST
- AP
メリーランド州ボルティモア(AP) 地球以外に、生命体の存在する惑星はあるのだろうか――。人類が長年投げかけてきた問いに答えを出そうと、天文学者たちが研究を加速させている。米航空宇宙局(NASA)では、今後十数年で3回の観測機打ち上げを予定しているという。
NASAジェット推進研究所(JPL)の科学者、チャールズ・ビーチマン氏がこのほど学会で紹介した計画によると、NASAは「第2の地球」探しの第一歩として、2007年に観測機「ケプラー」を打ち上げる予定だ。ケプラーは特殊な天体望遠鏡を搭載し、2―3年かけて約10万個の恒星からの光を観測、その光を横切る惑星の影がないかどうかを調べる。この方法では、4000光年のかなたにある地球サイズの惑星までとらえることができるという。観測結果から、地球に似た惑星がどの程度の確率で存在するのか、大まかな見当をつけることが可能になる。
続いて2009年には、「スペース・インターフェロメター(宇宙干渉計)」と名付けられた観測機を打ち上げる。地球から約50光年までの恒星と、その周りを通過する惑星の影をさらに詳しく調べるのが目的だ。
2段階の観測で対象となる惑星を絞り込んだところで、2015年には3機目の「プラネット・ファインダー」が発進。惑星が反射する光を観測することにより、その周りの大気の組成を割り出す。大気中に水分や酸素、二酸化炭素などが含まれていれば、生命体の存在も期待できる。
宇宙には何兆個もの恒星があり、地球のような惑星も無数にあると考えられる。だが、適温で水や酸素があり、生命が育つだけの寿命を持つ惑星は、果たしていくつあるのか。天文学者たちの議論は、まだしばらく続きそうだ。