「気候変動パネル」議長選、議定書推進派敗れる
【チューリヒ19日=大内佐紀】国連と世界気象機関(WMO)の「気候変動に関
する政府間パネル(IPCC)」の議長選挙が19日、ジュネーブ市内で行われ、一
時は当選が確実視されていた大気化学の権威であるロバート・ワトソン博士が落選す
る波乱があった。新議長には、米政府が後押ししたインドのラジェンドラ・パシャウ
リ博士が選出された。
米国人のワトソン博士は、温室効果ガスの削減を先進各国に義務付ける「京都議定
書」採択の原動力とされ、米国が同議定書からの離脱方針を表明したことを批判して
いた。米政府は“ワトソン外し”に動いていることを認めており、科学者や環境NG
Oの反発が強まっていた。
(4月20日12:46)
http://www.yomiuri.co.jp/05/20020420id02.htm