投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 12 月 07 日 23:40:29:
国土地理院が6日から富士山の全磁力観測を始めたことで、富士山噴火に向けた監視体制がさらに強化されることになった。地磁力 を観測することによりマグマの上昇が分かり、噴火を事前に察知できる。同地理院では富士山周辺の14地点でGPS観測(人工衛星に よる地表変化観測)を続けており、各種の計測を複合させることで、観測がより精密になった。
富士吉田市にある観測地点は山頂の東側にある小富士(標高1906メートル)の北西で、昨年から低周波地震が発生している。計測機 には太陽電池と小型の風力発電機がついており、この電力を使って観測データを60秒ごとに、千葉県君津市にある同地理院の観測 所に送る。観測地点周辺には東京大が設置した地磁気観測装置も2台あり、国土地理院の設置で3台目となる。
地磁力とは鉱石(一種の磁石)が持っている磁力のことで、マグマが上昇して鉱石が溶けると地磁力も弱くなる。地磁力は季節により変 化し、1日のうちでも朝と晩で大きさが違ってくる。これらの平常のデータを蓄積したうえで、噴火予知は可能となる。同地理院測地部は 「東大ともデータを交換して、精度を上げていきたい」としている。
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