投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 8 月 08 日 17:54:48:
08/07 19:01 箱根で群発地震と地殻変動 噴火に結び付かずと気象 社会102
共同
気象庁と国土地理院は七日、活火山の箱根山(神奈川県)で六月
以降、無感地震を中心とした群発地震が発生、衛星利用測位システ
ム(GPS)でも山が膨張するような地殻変動を観測したと発表し
た。
気象庁と地理院は「現時点では噴火に結び付くとは考えていない
」との見解を示した。
同庁によると、地震は六月下旬ごろから増え始め、今月六日まで
にマグニチュード(M)1以上を二百回観測。七月二十一日にはM
2・9が発生、最大震度2を観測した。震源の深さは一―五キロ前
後という。
地理院のGPS観測によると、地震活動とほぼ並行して地殻変動
が始まり、六月初めから約二カ月間で山頂から北東約三キロの観測
点が約二センチ隆起し、北東に約一・五センチ移動。山頂の東にあ
る観測点が北東方向に、西側の観測点は西にそれぞれ約一センチ移
動した。
噴火に結び付かない理由として同庁は(1)地殻変動は小さく、
大正時代には有感地震が二日間で三百回などより活発な活動もあっ
たが噴火しなかった(2)地下のマグマの活動を示すとされる火山
性微動は観測されていない―などを挙げた。
箱根山は二十世紀以降、数年に一回程度、群発地震が発生。最近
では一九九四年に起きたが、GPSの観測は九七年からなので、今
回のような地殻変動があったかは不明という。
箱根山は、約三千年前に水蒸気爆発を起こした。
(了) 010807 1900
[2001-08-07-19:01]