投稿者 国土地理院 日時 2001 年 7 月 30 日 14:22:01:
ホームページによる地磁気測量成果の公開開始
国土地理院(院長 矢野善章)は、インターネットを通じた測量成果の公開を推進していますが、本日から地磁気測量の成果を国土
地理院ホームページで公開しました。
地球は、磁石としての性質をもっています。この磁石の作る磁場を地磁気といいます。地磁気は、地球内部の状態の変化等により時
間とともに変化することが知られています。
国土地理院では、全国各地の地磁気の分布とその経年変化を求めることを目的として、全国の地磁気測量を行っています。今回、公
開するのは、鹿野山測地観測所、水沢測地観測所、江刺観測場における地磁気連続観測及び航空磁気測量の成果です。
地磁気測量成果は、広く地球科学の資料として用いられる他、地殻応力の変化やマグマの活動の信号を捉えている可能性があります
ので、地震予知研究、火山噴火予知研究等の基礎資料として、研究者に利用されることが期待されます。
今回公開するデータは、地磁気連続観測における地磁気の各成分(水平分力、偏角、鉛直分力、全磁力)の毎時間値、毎分値及び航
空磁気測量図のグリッドデータ等の情報です(別紙1参照)。本公開により、国土地理院の地磁気測量成果が一層幅広く利用されるこ
とが期待されます。
なお、ホームページでは、ユーザーが利用したい任意の位置における磁針方位を、計算により求めることもできます。また、地磁気
測量の概要が分かりやすく紹介されており、学校教育にも利用されることが期待されます。
参考「地磁気ってなに?」
国土地理院地磁気測量ホームページ : http://vldb.gsi.go.jp/sokuchi/geomag/
(問い合わせ先)
国土地理院
〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番 TEL 0298-64-1111
測地部測地第一課長 佐々木正博 (直通 0298-64-4767)
測地部測地第一課地磁気係長 錦 輝明 (直通 0298-64-4785)
(別紙1)
★地磁気測量成果の閲覧
公開される情報は、以下のとおりです。
◎地磁気連続観測
鹿野山測地観測所、水沢測地観測所、江刺観測場で得られた、地磁気の各成分(水平分力[H]、偏角[D]、鉛直分力[Z]、全磁力
[F])です。
1)地磁気毎分値プロット
地磁気の各成分(H、D、Z)の変化を速報値を用いて月別にグラフにしたもの。
2)地磁気毎時間値
地磁気の各成分(H、D、Z、F)の時間平均値を月別にしたもの。
3)地磁気毎分値
地磁気の各成分(H、D、Z、F)の毎分値を月別にしたもの。
地磁気データは、月別に整理を行っていることから、閲覧は翌月以降可能となります。
◎航空磁気データ
航空磁気測量によって得られた全磁力値を用いて作成された、次の航空測量図のグリッドデータです。
・火山地域航空磁気観測
・5,000m航空磁気測量