自民党の山崎拓幹事長は13日午後、党本部で記者会見し、銀行に対する公的資金の再注入は金融のシステミックリスクが発生する懸念がある場合に判断するとして、「(現時点では)そういう状況になっていない」と指摘した。ブッシュ米大統領が17日に来日し、日米首脳会談も予定されているが「特別、米国側の注文はないと思う」と述べ、小泉純一郎首相の政策に支持が得られることに期待感を示した。
銀行の不良債権処理に関しては「(処理の)テンポに関してはかなり進んできたと思っている」と述べたうえで、「一気に、例えばこの1年以内にやってしまおうという議論ではない」と指摘。政府が定める2―3年の集中調整期間内で処理すればよいとの認識を示した。医療制度改革に伴う党内の根強い反発については「麻生太郎政調会長が部会の了承を取り付けるのでお任せしたい」と話した。