2002/02/12(火)
家電小売チェーン
札幌上場
そうご電器株式会社
民事再生手続き開始を申請
負債306億円
札幌証券取引所上場のそうご電器(株)(資本金31億6483万6000円、北海道札幌市中央区大通西3-11、岸田典正社長、従業員580人)は、2月12日、札幌地裁へ民事再生手続き開始を申請した。
申請代理人は神部健一弁護士(東京都港区赤坂8-1-22、電話03-5411-2151)。
当社は、1948年(昭和23年)9月に設立され道内最大手の家電小売業者。家電チェーン「YES」の店舗名で、北海道内および東北地区において直営店46店、FC店85店、合計131店舗(2001年9月末時点)を展開し、ピーク時の97年3月期には年売上高約632億6600万円を計上していた。
しかし、景気低迷に伴う個人消費の伸び悩みや大手量販店の北海道進出が相次いだことから価格競争が激化し、99年同期の年売上高は約493億4000万円に減少していた。不採算店舗の閉鎖や従業員の削減などリストラに着手する一方、一部業態転換を推進したが、減収傾向には歯止めがかからず、2001年同期の年売上高は約467億1200万円まで落ち込み、98年以降4期連続して経常欠損となり、余裕のない繰り回しが続いていた。こうしたなか、2001年10月には、(株)ドン・キホーテ(東証1部、本社・東京)と資本・業務提携を発表し、業態転換による店舗の活性化と効率化をめざしてきたが、業況回復の兆しは見えず、今回の措置となった。
負債は約306億円。
なお、今年に入っての上場会社の倒産は、イタリヤード(株)に次いで5社目。