2002/02/12(火)
土木建築工事
小牧建設株式会社
民事再生手続き開始を申請
負債98億7000万円
小牧建設(株)(資本金1億3500万円、鹿児島県鹿児島市西千石町2-35、小牧孝社長、従業員189名)は、2月12日に鹿児島地裁へ民事再生手続き開始を申請し、同日、保全命令を受けた。
申請代理人は、池田弁護士(鹿児島県鹿児島市照国町13-41、電話099-226-0100)ほか2名。
同社は、1909年(明治42年)創業、1944年(昭和19年)12月に法人改組した土木建築工事業者。旧・国鉄(現・JR)や官公庁からの受注工事を主体に実績をあげ、当地では相応の知名度と受注力を有していた。橋梁、トンネル、港湾工事などの大型プロジェクトを手がけるほか、県外においても九州新幹線やダム工事を手がけるなど、工事技術には定評を得ていた。九州一円のほか、東京など県外にも支店を設置し、積極的な営業を展開、ピーク時の95年9月期には年売上高約201億2500万円を計上していた。
しかし、近年の景気低迷による民間建築工事の落ち込みや、官公庁工事の受注減少から業績はジリ貧となり、2001年同期の年売上高は約125億3300万円にまで落ち込んでいた。また、工事未収金の長期化が財務内容を圧迫していたことに加え、借入金負担も重く余裕のない資金繰りを余儀なくされ、民事再生法の申請となった。
なお、7社ある関連会社のうち(株)ボクエイ(資本金6000万円、鹿児島県鹿児島市西千石町2-35、光吉正昭社長、不動産業)は来週中にも特別清算を申請する予定だが、その他の関連企業については営業を続行していく方針。
負債は約98億7000万円(債務保証を除く)。