2002/02/12(火)
料理・飲食関連専門の出版社
株式会社柴田書店
民事再生手続き開始を申請
負債42億円
(株)柴田書店(資本金4950万円、文京区本郷3-28-8、代表野本信夫氏、従業員60人)は、2月8日に東京地裁へ民事再生手続き開始を申請し、同日保全命令を受けた。
申請代理人は宮川勝之弁護士(千代田区丸の内 1-4-2、電話03-3213-1081)。監督委員には相澤光江弁護士(港区赤坂 2-17-22、電話03-5570-1234)が選任されている。
当社は、1954年(昭和29年)9月に設立された出版業者。料理・飲食関連専門の出版社として、定期月刊雑誌「専門料理」や「月刊食堂」など5誌のほか単行本を発刊していた。業界内での知名度も高く、約 600点の既刊本を有する老舗業者で、97年8月期には年売上高約30億円を計上していた。
書籍の販売は堅調に推移していたが、長引く不況の影響から広告収入が伸び悩み、2001年同期の年売上高は約28億円にとどまっていた。年商に匹敵する多額の借入金を抱え、金利負担が大きく収益を圧迫し、資金繰りはひっ迫していた。所有不動産の売却を含めた合理化策を模索していたが業績回復のメドが立たなかった。
負債は約42億円。