塩川正十郎財務相は、7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)で、国債発行額を極力減らす方向で努力すると表明したことを明らかにした。
G7終了後の記者会見で述べたもの。
塩川財務相は、国や地方政府の債務残高が700兆円程度あると指摘し、この問題について、「国債の発行(額)を極力減らす」とG7会合で説明したことを明らかにしたうえで、発行される国債の消化促進に向けても配慮する、と述べた。
この消化促進への配慮について、同相は、既に郵便局での販売が開始されており、販売拡大に向けて他の方策も探る意向を明らかにした。
さらに、「発行においては、長期や短期債券を適当に混ぜ、買い易い条件を整える」ことに加え、一般投資家が国債に興味を抱くよう、受け取り利息面での税制上の措置などを検討する用意がある、と述べた。
財務相はまた、G7では銀行等保有株式買取機構を早期に発足させ、これを積極的に活用す ると表明したという。