前年比実質−6.6%は、74年2月以来のマイナス幅=12月家計調査で総務省
[東京 8日 ロイター] 総務省は、12月の家計調査で全国全世帯の消費支出が実質ベースで前年比−6.6%となったことについて、1974年2月以来のマイナス幅だったことを明らかにした。
12月の10大品目は、実質ですべて前年比マイナスとなった。総務省幹部によると、全品目でマイナスとなったのは、2000年8月以来だという。
2001年については、10大品目のうち、食料(前年比実質−2.5%)、住居(同−3.2%)、被服および履物(同−4.2%)、教育(同−8.9%)などのマイナス幅が目立った。特に、食料のうち肉類は、牛肉が実質前年比−18.4%、豚肉が同+2.7%、鶏肉が同+1.0%となった結果、全体で前年比−6.6%となった。総務省幹部によると、2001年は国内で狂牛病が発見された影響もあって、肉類への支出が大幅に減少したという。